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2011年1月9日、いよいよ放送開始!
このサイトでは、大河ドラマ「江(ごう)」の原作本を中心に、より深くドラマの世界を楽しんでいただくための書籍情報をお届けします。
 
 [放送時間]
総合テレビ 日曜 午後8時 (再)土曜 午後1時5分/デジタル衛星ハイビジョン 日曜 午後6時ほか

原作者 田渕久美子さんのことば

戦国、という言葉から、人はどんなことを想像するのでしょう。武士、領地の攻防、血なまぐさく凄惨な合戦、天下取り——今回、その戦国をドラマ化しようとする『江』のお話をいただいたとき、私の頭に浮かんだのは、そんなことばかりでした。前回執筆した『篤姫』の舞台、幕末には存在しない事柄でもありました。
 
ただ、資料を読むうちに、江と、彼女を取り巻く人々は、どんどん魅力を増していきました。幕府の開闢に深く関わった江と、その幕府に幕を引いた篤姫。そこに因縁めいたものも感じました。でも、「戦国人」たちの感覚や息づかいはなかなか伝わってこない。焦りを感じ始めたある日、訪れていた取材先で、ふと、気づきました。合戦も天下取りも、関わっていたのはもっぱら男だ。愛しい人が、明日にも戦で死ぬかもしれない、そんなひりひりと切迫した時代、女たちはただひとえに争いのない日々を思い、恒久的な泰平を願っていたのではないだろうか、と。 
子を産み、育て、家を守る役目の女性たちが、ひたすら平和を望むのは、戦国も幕末も、現代も変わりはないはずです。そして江こそまさに、多くの子供を産み育て、二代目徳川家を守りきった人だったのです。
 
 懸命に生きた女性を描けばいいのだ。それがわかると、資料に接する目が変わりました。男たちの陰で戦国を動かしていたのは、実は女たちだったのかもしれない──取材と発見を続けながら私は今、江という女性とつながる糸が、次第に太く、強くなっているのを肌で感じています。
 
 過去に新たな視点で光を当てることで、現在を変え、未来を変える。過去を生きた人たちに感謝し、私たちはきちんと生きているのだろうかと問い直す。
 歴史を書かせていただくにあたっての、私のテーマは不動です。
 『江』を誰よりも楽しみにしているのは、この私なのかもしれません。

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NHK大河ドラマ・ストーリー 江 姫たちの戦国 前編

NHK大河ドラマ・ストーリー 江 姫たちの戦国 前編

2010年12月18日発売(予定)
B5判並製 208ページ

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